60'sアラカン青森

青森の田舎で暮らす60年代生まれのアラカンおっちゃんのブログ

青森ねぶた祭2020年 中止を検討とのこと→中止決定

青森ねぶた祭りのイラスト

 

【2020年4月8日14:21追記】
先程、地元のテレビ局・青森放送のニュース速報で、
2020年青森ねぶた祭りの中止が伝えられました。
多分、中止になるだろうなと思っていしましたが、
正式に中止が決まると、やはり、残念というか、さみしい気分です。

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先日、地方テレビ局の夕方のニュースで、

2020年の青森ねぶた祭りの中止を検討している

というニュースが報道されました。

 

一緒にニュースを見ていた数人が、

一斉に「えーっ」という驚きとともに、

確かに、夏までに新型コロナウィルスの感染拡大が収まってる

ということも考えにくいよなと、中止検討にも納得。

 

おそらく、中止になるのではないかと思います。

 

ねぶた祭りは屋外とはいえ、

ハネトたちは密集して跳ねますし、

沿道のお客さんも近距離で密集しますし。

 

正式な発表は、4月8日の会議後に

青森ねぶた祭実行委員会から発表される予定とのことです。

 

弘前さくらまつりをはじめ、

県内の春祭りなどは軒並み中止となっています。

青森ねぶた祭開催の8月2日まで、あと4ヶ月あるとはいえ、

この4ヶ月で祭りが問題なく行えるように

新型コロナウィルスの感染拡大状況が改善されているとは思えませんので、

残念ながら、おそらく中止になると思うのです。

 

そして、今日、4月3日に、

青森市内の20代・男性消防士が新型コロナウィルスの感染のニュースがあったので

ほぼ、今年の青森ねぶた祭は中止となるような気がします。

 

弘前桜まつりの中止が決まったのも、

五所川原市管内でニューヨークに留学していた20代男性が帰国後

新型コロナウィルスに感染していることが判明したことが大きな要因となりましたから。

 

2019年 最高賞の「ねぶた大賞」ねぶたの写真

昨年2019年 最高賞の「ねぶた大賞」受賞 ねぶた師の竹浪比呂央さん作

 

ねぶた制作小屋(ねぶたラッセランド)作りも中断

青森県物観光産館アスパム(三角の建物で知る人も多いと思います)横に、

毎年、春になると建てられるねぶたを作るための小屋「ねぶた制作小屋(ねぶたラッセランド)」、

今年も建てられ始めていたのですが、青森ねぶた祭中止検討を受け、建設の一時中断をしています。

 

青森ねぶた祭に出陣する大型ねぶた22台すべてが、

ここ「ねぶた制作小屋(ねぶたラッセランド)」で制作されるのです。

 

気の早いねぶたファンたちは、

祭りを待ちきれずに、

「ねぶた制作小屋(ねぶたラッセランド)」を訪れて、

ねぶたの制作進行具合を見に来たりするのです。

 

2019年 2番目の賞「知事賞」受賞ねぶたの写真

昨年2019年 2番目の賞「知事賞」受賞 ねぶた師の北村麻子さん作

 

ねぶた師の方たちへ制作費は支払われる?

青森ねぶたは、ねぶた師という専門職の人たちが制作を請け負って作られます。

 

ねぶた師の人数としては15・6人いると思いますが、

ねぶた制作だけで食べている人も多いと思います。

 

前年のねぶた祭りが終われば、

すぐに次の年のねぶたの構想にとりかかると言われていますし、

正月を過ぎれば、少しずつ実際の制作にもとりかかりはじめると言われます。

 

そして、「ねぶた制作小屋(ねぶたラッセランド)」が建てば、

それまで自宅などで作っていた部分的な骨組みなどを持ち寄って、

本格的な制作にとりかかるのです。

 

針金で人形の骨組みを作ったり、

複数の骨組みを組み合わせたり、

照明用の電球をつけたり、

骨組みの人形に和紙を貼ったり、

貼った和紙に色を付けたり、

そういう作業すべてをねぶた師一人ではできないので、

手伝ってもらうために人を雇ってもいるのです。

 

手伝う人は毎年ほぼ決まっています。

ボランティアで手伝っている人もいるようですが、

給与を支払って手伝ってもらっている人もいます。

 

ねぶた師は、一台数千万円で制作依頼を受けると言われています。

 

その数千万円でねぶた制作に必要な材料等を買ったり、

制作を手伝ってくれる人の人件費を支払ったり、

自分自身の給与ともになるわけです。

 

ということは、

もし、今年2020年の青森ねぶた祭が中止になると、

ねぶた師のみなさん、

そして、ねぶた制作の手伝いで収入を得ている人たち、

この人たちの今年の収入がなくなるのではないかと心配にもなります。

 

もし、今年の青森ねぶた祭が中止になったとしたら、

ねぶたに関わる機関というか団体というか、そのような組織の人たちは

彼らの収入の補填という点も、是非、考えて支援していただきたいと思うのです。

 

ねぶた師の一人である立田龍宝さんが

地方テレビのニュースのインタビューで

既に作りかけている今年のねぶたはどうなるのか、

そのまま来年のねぶたとして作ることになるのか、

作りかけのねぶたは壊して、来年新しいねぶたを作るのか、

そういう心配もあると、話していました。

案にお金のことも言っていると思うのです。

 

是非、彼らの支援も忘れないでほしいです。

 

募金とか寄付を募るのでしたら、

多くではありませんが僕も寄付させていただきますので。

 

そう思っているねぶたファンは多いはずですから。

 

2019年 3番目の賞「市長賞」受賞 ねぶたの写真

昨年2019年 3番目の賞「市長賞」受賞 ねぶた師の竹浪比呂央さん作

 

青森市以外のねぶた祭り・ねぷた祭りは?

青森県では、津軽地方、下北地方において、

多くの市町村でも「ねぶた祭り」「ねぷた祭り」が行われています。

 

青森市以外市では、

弘前市のねぷた祭り

五所川原市の五所川原立佞武多祭り(ごしょがわらたちねぷたまつり)、

この二つも集客力があるのですが、

おそらく、青森ねぶた祭の動向も参考にして決めるのではないでしょうか。

 

東奥日報の記事によれば

五所川原市の五所川原立佞武多ごしょがわらたちねぷた祭りでは、

参加団体で参加見送りを発表している団体もあるようです。

 

最後に、掲載しましたねぶたの写真は、
昨年、僕がスマホで撮った写真なので、
あまりきれいに写っていませんし、
色もきれいではありません。
実物は、この10倍も20倍もきれいです。

 

2020年6月2日追記:
弘前ねぷた祭りも中止となっていますが、
弘前のねぷた絵師・野村雄大さんが、
弘前ねぷたペーパークラフトのデータを無料配布しています。
僕もダウンロードして作ってみました(^^;

www.aoara60.com