我が家ではお盆の前にお墓の掃除をしておく、
ということが代々続いているらしく、
僕も小さなころからお盆前になると
父に連れられてお墓の掃除をしていたものです。
今は、父は亡くなっているので、
僕が一人でお墓の掃除に行きます。
今年も、今日、8月11日に、
気温33度越えの熱中症注意報が出ている中、
墓掃除に行ってきました。
我が家の菩提寺は
弘前市の禅林街にある曹洞宗(禅宗)のお寺なのですが、
墓はお寺ではなく地域の墓地にあります。
我が家から禅林街まではクルマで25分ほどかかる距離にあり、
昔々、自家用車と言う交通手段がなかった時に、
墓参りの度にお寺まで行くのは大変だということで
お墓は地域の墓地にしたのだと思います。
いつもの年なら、
僕がお墓の掃除に行くと、
他にも何人かがお墓の掃除にやってきているのですが
今年は、僕以外、誰も来ていませんでした。
熱中症の注意報が出ていたからでしょう。
墓の前に立つと、
ほぼきれいになっていました。
もしかしたら、従兄弟が先に来て掃除をしたのかも。
いつもの年なら
お墓の近くにある松の木から落ちた
松の葉が墓に散らばっているのですが
一つも落ちていなかったのです。
だけれど、線香立ては掃除を忘れているようだったので、
僕がすることにしました。
蝋燭と線香の燃え残りを取ってキレイにします。
線香の燃え残りは、
線香立ての砂の中に隠れているので
指で掻き出して取り除きます。
線香立ての置き場所も
持って行った雑巾で砂と泥の汚れを拭いて
きれいにしました。
線香立てを置いて掃除完了です。
手入れがされないお墓や墓じまい
ここ5年くらいか数年のことだと思いますが、
雑草が生えたままで手入れがされないお墓が、
ぼつりぼつりと目につくようになっています。
子供たちが故郷を離れるなどして
お墓の手入れもされなくなっている例が増えてきていると聞きます。
空き家が増えるように
手入れがされないお墓も増えているのです。
さらに、今年はコロナがあるので
なおさら里帰りができなくて
お墓の雑草がそのままになっている
という例が増えていることも感がられます。
今回、掃除の帰りに、
ある一角が更地になっているのも見ました。
今年の春の彼岸にはまだお墓があった場所です。
おそらく、「墓じまい」をしたのでしょう。
お墓と言う場所は
ひたひたと進行する地方の人口減少を、
象徴的に露見させる場所でもあるのだな、
と思った墓掃除の帰りでもありました。