60'sアラカン青森

青森の田舎で暮らす60年代生まれのアラカンおっちゃんのブログ

今冬は白鳥の数がとても少ないです(青森県藤崎町白鳥ふれあい広場)

我が家から車で10分ほど走ったところに
白鳥の飛来地があります。

青森県の津軽地方(青森県の左半分)、
弘前市の隣にある藤崎町に流れる平川の河川敷に(ちょうどいい中州もなるので)
毎年白鳥がやって来るのです。

その飛来地は白鳥ふれあい広場という名称で、
岩木山を背景に白鳥が撮れるということで
写真愛好家をはじめ格好の撮影スポットとなっています。

その時にもよるのですが、
100羽~300羽ほどの白鳥が
毎年、この場所で越冬します。

今冬もいつもの年のように白鳥がやって来ました。

白鳥がやってくると、我が家の上空を
毎日、朝夕、鳴き合いながら飛んで行くようになるので、
今年も白鳥がやってきたなと分かるのです。

朝は飛来地の川から周辺の餌場となる田畑へと飛んで行きます。
夕は餌を食べた白鳥が夜を過ごす飛来地の川へと戻ります。

その時、我が家の上空を飛行コースとする白鳥たちが
互いに鳴き合ってコミュニケーションをとりながら飛んで行くのです。
(もちろん我が家の上空とは別のコースを飛ぶ白鳥もたくさんいます)

その白鳥たちの鳴き声が、
年末年始の大雪(豪雪)を境に
まったく聞こえなくなったのです。

今冬に限らず雪が多く降ると、
一時的に白鳥の鳴き声を聞かなくなることはありましたが、
今冬は年末年始以来、3月に入った今になっても
白鳥の鳴き声が戻ってきていません。

雪が多く降ると、
餌場となる田畑に雪が積もって土が見えなくなり、
食べ物となる落穂や草、虫をみつけることができなくなるらしいのです。

そうなると、雪が少ない場所を目指して移動します。

青森県内ですと、
県南と言われる青森県の右半分の方(八戸などある方です)に移動するようです。
(同じ青森県でも八甲田山連峰を境に、
右半分の方にはほとんど雪が積もらないのです。)

また、日本のもっと南の地方にも移動するようです。


年末年始の豪雪を過ぎても、
雪は度々降って積雪がなかなか減らないので、
白鳥の鳴き声はいまだに戻ってきていません。

もう2ヶ月近くなるのにと思い、
先日、とても久しぶりに白鳥飛来地へ行ってみました。

天気が良かったので、
ウォーキングがてら行ってみたのです。

 

藤崎町白鳥ふれあい広場 白鳥 01

普段は川や中州に居ることが多いです

藤崎町白鳥ふれあい広場 白鳥 02

藤崎町白鳥ふれあい広場 白鳥 03

藤崎町白鳥ふれあい広場 白鳥 04

藤崎町白鳥ふれあい広場 白鳥 05

 

白鳥や鴨たちは陸に上がって
青空の下でのんびりと過ごしていました。

数えて見ると白鳥は21羽いました。

私を含めて人を見つけると
食べ物を貰えると思ってか
近づいてきます。

ここの飛来地は町の方針で
白鳥や野鳥たちに食べ物を与えることを禁じています。

私が小学生の頃は、
給食で残したパンを持って来て与えたり、
家でリンゴを小さくスライスしたものを持って来て与えたりしたものでした。

大人を含めてそういう餌やりが盛んにおこなわれていたので、
県内でも有数の白鳥飛来地となり、
その頃は、雪が多く降り積もっても
食べ物に困ることがなかったので沢山の白鳥が常時いたと記憶しています。

それが、確か、県内や国内で
鳥インフルエンザに罹った白鳥の死骸が発見されるようになった頃を境に、
餌やりが禁止されるようになったはずです。

また、野鳥は餌やりなどはしないで、
自然の姿のまま観察して楽しみましょう、
という考え方にも影響されて、
町は白鳥への餌やりは禁止するという方針にしたようです。
(町に確認はしておりません)

※調べてみましたら、青森県のホームページに県庁自然保護課が2016年10月3日付で「ハクチョウ等への餌付け自粛について」との掲載がありました。

しかし、全国有数の白鳥飛来地である新潟県の瓢湖では餌やりを行っているわけで、
私としても餌やりはオッケーなのではないかと考える派です。

私はとりあえず餌やりを自粛していますが、
以前と変わらず餌やりをしている方もいらっしゃるようです。
(何度か見かけたことはあります)

なので、今回、私が行ったときも、
白鳥と鴨たちが食べ物をもらえると思って寄って来たのだと思います。

(私は、ごめんよ、食べ物持ってないんだよ、と心の中でつぶやきます)

でも、食べ物をもらえなくても、
白鳥や鴨たちは川底や川岸に生える水草などを食べてどうにか生きていけるようです。

ただし、あまり大きくも広くもない川ですから、
生えてくる水草の量にも限界があり、
21羽程度の白鳥ならその少ない水草を分け合って生きていれる、
ということで21羽ほどが残っているのではないかと想像します。

雪が解けて土が顔を出すと
川辺の陸に草が生えだしますので
その草も食べ物となります。

陸に上がってせっせとその草を食べる白鳥を目にすることができます。

また雪解けが進むと、
南の方へ行っていた白鳥たちも
北帰行の途中、羽を休め&食の補給のため
ここの飛来地に立ち寄ります。

そうなると、また、賑やかになります。
300羽、400羽の白鳥が集まるタイミングもあります。

大雪・豪雪の今冬の雪も、
あと2週間ほどもすれば随分と解けることでしょう。

そうすれば、再び、我が家の上空を鳴きながら飛んで行く白鳥を目にするようになるでしょう。


それでは、、最後まで、
お読みいただきましてどうもありがとうございました~。